ポケモンの思い出
僕がポケモンやってたのは
初代ルビーからファイアレッド、つまりゲームボーイアドバンスの頃。
その時僕は中学生になりたてで、いろんな友達と通信対戦して遊んでた。
あるとき、小学校の頃の同じクラスだったショウタ君がめちゃくちゃポケモンが強いということで有名だった。
ところが、彼の強さの秘訣は、知る人ぞ知るゲーム改造キット
「フルアクション」というツールによるものだった。
現にまだルビーサファイアが発売されたばかりなのにショウタ君の手持ちポケモンにはなんとその時点ではゲームには出てこないはずの
「カメックス」が存在していたのである。
僕は「ボーマンダ」の使い手として山形市七日町で名を馳せていたためチートする彼を許せなかった。いつか倒そうと思ってた。
僕はショウタくんに
「今度対戦しよーよ‼」
と持ちかけた。するとなんと彼は
「お前なんか俺のライコウ一匹で倒せるわwww全力で来いやwww」
とほざきやがったのである。
ーーー我に秘策あり。
「その言葉、忘れたとは言わせねえからな」
僕は釘を刺した(諸説あり)
そして通信対戦当日。
おそるおそる通信ケーブルをお互いのゲームボーイアドバンスに接続し、戦いが始まった。
ショウタくんは、当然約束どおり
ライコウ一匹だった。
僕が出したポケモンは
ーーーアブソル。
覚えている技、「滅びの歌」
「滅びの歌」とは、
「技を発動させてから3ターン以内に相手ポケモンが別のポケモンに交代しないと、3ターン目に相手ポケモンが確実に死ぬ」という呪いのビデオ的な技である。
ショウタ君は「俺のライコウ『一匹で』倒せる」と言ったッ!
交代させられるポケモンを持っていないッ!確実に死ぬッッ!
ライコウによる攻撃でアブソルは死んだ。
だがッッ!「滅びの歌」の効力は消えないッ!消滅しないのだッ!
ライコウが死ぬまであと2ターンッ!
ゆけっ!ボーマンダっ!
あと1ターンッッ!
その時ーーー。
ブチッ。
対戦中止。エラー画面の表示。
僕は画面から顔をあげた。
するとそこには、ショウタくんがゲームボーイアドバンスから通信ケーブルを引っこ抜いた姿があったーーー。
僕は目の前が真っ暗になった!
その後僕はポケモンをハードオフに売った。
それからというもの、ゲームボーイカラーソフトのドラクエモンスターズのイルとルカにはまり、高2くらいまでやりつづけた。
高3になるとドンキーコングにはまった
ポケモンにはそういうほろ苦い思い出があります。
そして許さんぞ!
〇浦ショウタ‼‼